今回のチャレンジは、三者三様の後輪駆動クーペで海岸を走り、最も優秀な一台を選ぶというシンプルなもの。ウェールズにあるペンディン・サンズで性能を競い合うのは以下のクルマたちです (番組で紹介された順) 。
ジェームズ:BMW 645Ci (フロントエンジン)
リチャード:Porsche 911 Carrera 2 (リアエンジン)
ジェレミー:Jaguar XK-R (フロントエンジン)
海岸へ向かう途中、愛して止まない Porsche を褒めちぎるリチャード。「ギアチェンジの感触が 303 ライフルに弾を込める時のよう」と説明。クルマ以外の好きな物を引き合いに出す時は気分がノッていることが多い (※個人のイメージ) から、よっぽど Porsche に乗るのが幸せなんだなぁ。
そして、走りを楽しみすぎて待ち合わせに思いっきり遅れたリチャード。ようやく三人が揃ったところで、後輪駆動だとかなり制御が難しい、湿った砂の上での運転をじっくり練習。
一番苦労したのは BMW のジェームズ。「ダンスが下手くそな父親みたい」とジェレミーのナレーション。(これ、もしジェレミーかリチャードが運転したらどうだったんだろう?と思ったことは内緒にしておく)
さぁ、次は楽しい楽しいドラッグレース。リアエンジンの Porsche が安定した直線の走りをみせるも、加速するにつれてブレるという弱点があり、後半で追い上げたジェレミーの Jaguar に抜かれる。リチャードはゴールとほぼ同時に大きく右へスピンして Ahhhhhhhhh!!! と絶叫。
でも、これがまた楽しくてたまらないって顔なんだなー。スピンしてもバレリーナのように華麗な動きを見せる Porsche が美しくて、何度も巻き戻しては再生する。リチャードのハンドリングもさすがといったところ。
最後にゴールした BMW のジェームズが相変わらずマイペースで「後ろ向きでゴールしたリチャードにも負けた、あっはっは」って、あぁもう、可愛すぎる。
レース後、海辺のカフェで座談会を開き、どれが一番よい RR クーペだと思うかを話し合う三人。この時の距離感が半端なく近いのが妙に微笑ましくて。
リチャードはもちろん Porsche、ジェームズは BMW には懲りたから Jaguar。ジェレミーが迷った末に自ら運転した Jaguar に一票を投じた結果、多数決で Jaguar が最優秀賞を獲得。
最後にジェレミーがもう一度 Jaguar で砂浜を走るシーン、満足そうな表情が印象的でした。
この後、映像はスタジオに切り替わる。ジェレミーが BMW 645Ci の欠点をいくつも説明した後、リチャードが「でもさ、あんな遠いところまでわざわざ足を運んで、僕たちを楽しませてくれたよね。いい一日だったよ」と優しいコメント。
クルマ全般に対する普遍的な愛情をこうして時折チラッと覗かせるリチャードって、本当に魅力的な人だなと思います。ますます好きになりました。