Top Gear 08-02: Drive Time Show on BBC Southern Counties Radio

一日の仕事を終えて自宅へ戻るドライバーなど約25~30万人/週が聴取する平日午後のラジオ番組を三時間にわたって担当することになった三人が BBC Southern Counties Radio のあるブライトンへと向かいます。

かつて地方ラジオ局で働いていた経験のあるリチャードが Cadillac を運転しながらジェレミーとジェームズに DJ としての心得などを伝授しようと試みますが、二人はリチャードが選んだクルマに「Saab に乗っているみたいだ」などとケチをつけてばかり。まともに話を聞こうとしない二人の態度と、渋滞に巻き込まれて刻々と放送開始時間が迫りくる状況に、リチャードはイライラを隠し切れません。

ようやくたどり着いたラジオ局でプロデューサーと本番前の打ち合わせをしますが、ここでもジェレミーが暴走気味。「全裸で放送するっていうのはどう?」とふざけた提案をしたり、聴取者を「ヒマ人」呼ばわりしたり。困り果てたリチャードがかわいい。

プロデューサーから「本番では (ジェレミーに) 失言させないように」と注意されたリチャードは、思わず「どうすればこのゴリラの暴走を止められるのか教えてほしいよ!」と反論。そんなことを目の前で言われているにもかかわらず、ジェレミーの笑顔がものすごく優しくて… (言葉に詰まる)

番組の方向性がまったく見えてこないままに本番直前を迎える中、ジェームズはとことんマイペースを貫き、電子レンジでミートパイか何かを温めます。そんな単純作業にこの真剣な面持ちってどうなの。

そして、ついに運命の時が訪れます。いつになく緊張した表情のリチャードがコンソールを操作して、いよいよ放送開始! ところが、早々にオープニング曲のフェードアウトを忘れてしまい、スタジオの様子を見守るスタッフさんたちをヒヤヒヤさせます。

一時間に二回のペースで流れる交通情報を担当するジェレミーは、道路の渋滞の様子を伝えるのではなく、交通の流れを自分で仕切ろうとし始めたから、さぁ大変。渋滞を引き起こしているクルマに注意を促して、クルマの流れを改善しようとします。(もし自分のクルマがジェレミーに叱られたらちょっと嬉しいかも?)

一方、音楽担当のジェームズは次に流す曲名を紹介しますが、リチャードがその曲を流す準備に手間取ってしまいます。「じゃあ、別の曲にしろ」と言った瞬間、正しい曲が流れ始める間の悪さ (笑)

途中、やむを得ずトイレに駆け込んだリチャードですが、スピーカーからジェレミーの声が聞こえるのが恐ろしくて、なかなか上手く「用事」を済ませられません。いやん。

続いて、スポーツニュース担当アナウンサーがクリケットの試合結果を伝えますが、途中でジングル (♪I’ve been driving in my car, listening to Jeremy Clarksoooooon ♪) をかぶせてしまったり、「クリケットのルールを勉強しろ」と怒られたりと、ますます怪しい雲行きに。

番組の要とも言える交通 (を仕切るためにジェレミーが独断で伝える) 情報が上手く機能せず、話のネタも尽き、いつしかお手上げ状態になってしまった三人の元へ、聴取者からの苦情が舞い込み始めます。「ジェレミー・クラークソンはく○野郎。さっさと追い出せ」などと、かなり辛口です。

リチャードはスミスさんという老婦人からの苦情電話を直接聞くハメになり、もはやスタジオにいたたまれなくなってしまった様子。もじもじ。えーん、早く帰りたいよぅ。

というわけで、番組の最後を飾る曲を流している間に退散しよう、というジェレミーの提案を素直に受け入れて、そそくさと裏口から失敬した三人でした。

番組はめちゃめちゃになってしまったものの、ラジオ局のスタジオでわちゃわちゃする三人の姿が見られてよかったです。不慣れなお仕事、お疲れさまでした。リチャードのマイク姿、とっても素敵でした。

すったもんだのスタジオの様子は、こちらの動画からどうぞ。