ついに Series 8 も最終回となりました。今回リチャードがレビューするのは、英国レスター生まれのスポーツカー Noble M15。多くのバンドにとって三枚目のアルバム作りは非常に難しいと言われますが、Noble の三代目はどのように仕上がったのでしょうか。

最新モデル (放送当時) M15 は、先代 M10 や M12 に見られた車高の低さ、ミッドエンジン、加速力のよさといった主な特徴はそのまま受け継ぎながらもフルモデルチェンジされており、最高速度 300 kph まで出すことができるようになりました。

回転数が 7000 rpm を超えるとタコメーターの針がチカッ!と赤色に変わる仕様にはしゃぐリチャードがかわいい。色が変わる瞬間を見たくて、ついついアクセルを踏み込んでしまいそう。

ハーネスや消火器などを備えた M10 や M12 はレース向けの荒々しい走りが魅力だったのに対し、M15 は「普段乗り」できるスポーツカーを目指して、エアコン、ナビ、トランクといったものを装備。乗り心地も柔らかくなり、落ち着いた雰囲気を出すことに成功しました。

また、グリップ力が非常に優れているため、ハンドリングのよさは文句のつけようがないほど。力強さを感じるけれども決して激しすぎない、ほどよいエンジン音が耳を楽しませてくれるところも、リチャードは気に入ったようです。

少人数の会社でありながら、Porsche 911 のように「普段乗り」が可能なスーパーカー作りを目指すという難題に挑み、見事に傑作を生み出した Noble の姿勢をリチャードは高く評価している様子。

天井にスイッチ類を付けるなどの奇抜さで人々を魅了するメーカー TVR とは違い、あくまでもシンプルさだけを追求した Noble。リチャードは「すべてがあるべき姿であるべきところにある」と、すっかりM15 に魅了されていました。
