Top Gear 08-08: Being Van Roadies for The Who の出来映えに納得できなかったプロデューサーの指示により、三人はそれぞれ £1000 の予算内で中古のバンを購入することになりました。その目的は「自営宅配業者」としての技量を競うべく、いくつかの課題に挑戦すること。さてさて、勝負の行方はいかに?
リチャードの真似をして Ford Transit を購入したジェレミーが最初に到着。ロゴの綴りを間違えて「毛皮業者」になっちゃったよ。相当走り込んだ中古車のようだけど大丈夫かな。

次に現れたのはジェームズ。またもや大きさ重視で LDV Convoy を購入。なんと自動ドア付き。ゆったりした搭載スペースが便利そう。几帳面な性格が見てとれる、おしゃれなフォントのロゴ入り。

そして最後に登場したのがリチャード。サイズ的にしっくりくる (失礼) Suzuki Super Carry を購入。「何だって? 超・運ぶ? ぶはははは!」と二人から小馬鹿にされますが、バンにしてはスピードが出るところが強み。

メンバーが揃い、クルマの紹介も済んだところで、さっそく課題の封筒を開けてみましょう。ピクニックか何かのようにくつろぐ三人。こういう何気ない場面から、三人が完全に気を許し合っていることが伝わってくるのがいいですね。キュン。

1) ドラッグレース

さぁ、まずは 400m レースから。ミッドシップで重量配分がよく、馬力もある「超・運ぶ」がゴール直前で時速 100 km 近くを出し、ぶっちぎりの一位。この課題はリチャードの勝ち。
はしゃぎすぎて思わず “***kers!!!” と絶叫した後、ふと我に返り、きょとんとした表情で “Where did that come from!?” と言うリチャードが可愛いことこの上ない。
2) 荷物の積み降ろしをする

花瓶、マットレス、食器、不法移民 (?) などをバンに積み込む → ゴールまで走る → 荷物をすべて降ろす、の作業を一番早く終えた人の勝ち。細かいことを気にせずに荷物を積み、自分より先にゴール地点に到着したジェームズの邪魔をし、乱雑に荷物を降ろしたジェレミーの勝ち。

3) 前を走るクルマにギリギリまで接近する

ボンネットのないバンを選んだリチャードが 10.3 mm まで迫る神業を披露して勝利。ジェレミーは勢い余って衝突。ジェームズの LDV はそもそもが遅すぎて、前のクルマに追い付くこともできませんでした。

4) 運転席のドアを交換する

肉体労働が大嫌いなジェレミーは、ジェームズのバンを使って強引にドアを外し、ガムテープで新しいドアを固定するという強引さを遺憾なく発揮。そんなインチキ大臣のジェレミーを尻目に、ドアの重さに苦労しながらも正当な方法で作業を終わらせたリチャードの勝ち。

「急ぐ」という言葉が脳内辞書にないジェームズは時間切れで失格。「もう少しだったのに…」とぼやいたところ、リチャードから「スパナでも磨いてろ」とあしらわれてしまいました。言い争いまでもが微笑ましいこの子たちって一体何なのでしょう。珍しく地味な色柄のジェームズのシャツが好き。

5) 車泥棒を手こずらせる

番組専属の車泥棒 (?) イアンさんが途中で諦めてしまうほどロック部分が頑丈だったリチャードの Suzuki Super Carry が勝利。ジェレミーの Ford Transit は、何とたったの 10 秒であっけなく後部ドアをこじ開けられてしまいました! 怖いよ〜。
6) スティグ警部の追跡をかわす

スティグ警部が運転するパトカーから最も長い時間逃げていられた人が勝ちというルールからして、圧倒的にリチャードが有利かと思われた「ケイドロ」ごっこですが…

あぁぁ…! コーナーでスカンジナビアン・フリックを試したところ勢い余って横転してしまいました! 小さくて軽量であることが災いとなってしまったようです。ヒヤッとしたよ… (涙)

この課題の勝者はジェレミー。途中でドアを落下させながらも、上手にたくさん逃げました。スティグは何を運転してもカッコいいな。
8) 広告に対する問い合わせの数

各自で文面を考えて新聞に掲載した仕事募集の広告に対し、何件の問い合わせがあったかで勝負する最終ラウンド。小回りが利くことをアピールしたリチャードに 1 件の問い合わせがあったのみ (!) でしたが、他の二人は 0 件だったため、リチャードの勝利です。

結果発表
これで、すべての課題の結果が出揃いました。ジェレミーの独断でジェームズに -3,999,993 点というとんでもないスコアがつく事件がありましたが、5 つの課題で着実に勝ちを重ねたリチャードが優勝者となりました。

首を痛めてまで頑張ったリチャード、おめでとう! と思ったら…


あら、ヒドイ…! 何か一言ケチをつけないと気が済まないジェレミーおじさんなのでした。なお、今回の名勝負の数々はコチラの動画で見ることができます。